汽車道

汽車道は桜木町駅前から赤レンガ倉庫などがある新港地区の間をむすぶ遊歩道です。

桜木町駅の少し先にはそばを流れる大岡川河口の湾があって、みなとみらいの中央地区と新港地区の間に広がっていますが、汽車道はその湾を横切るように両岸を繋げていてます。

そのおかげで遊歩道からランドマークタワーなどの近代的なビル群の景観を眺めながら、同時に水辺の景色を楽むことができます。

夕暮れ時の汽車道の遊歩道

 

汽車道の地図です。設定の都合で始点と終点が若干ずれていますが、概ねこの800mほどの区間が汽車道です。

 

この遊歩道はその昔、桜木町駅(旧横浜駅)から新港埠頭にかけて運行していた貨物線の廃線跡を利用したもので、2つの人工島と3つのトラス橋から成ります。

港第二橋梁の夕景

 

このトラス橋の鋼鉄の骨組みは無骨で、まるで地方のローカル線のそれのよう。一方、湾の対岸はみなとみらいの中心地で、高層ビル群が稜線をなす日本屈指の近代的な美観です。

このモダンな景観と、明治の時が薫るレトロな遺構が同じ水辺で一つの景色を形成し、モダンとレトロのコントラストが際立つ独特な空間となっています。

 

この汽車道について詳しくご紹介していきます。

 

汽車道の行き方

汽車道の最寄りはJR桜木町駅で、そこから徒歩5分ほどの場所に遊歩道の入口があります。

まず桜木町駅の北改札(東口)をみなとみらい側に出ます。
反対側に出ると野毛方面に行ってしまうので注意してください。
出たところからランドマークタワーやコスモクロックが見えれば大丈夫です。

桜木町駅東口

 

東口を出ると駅前広場があるので、そこから向かって真っすぐの方向に歩き、その先の交差点を渡ります。

桜木町駅前広場から交差点を渡る

斜向いにはクロスゲートという鉤型の外観をした建物があります。

 

そのまま歩道を進むと50mほどで日本丸交差点があり、そこを渡ると汽車道の入口です。

日本丸交差点

ちなみに入口の左隣は日本丸メモリアルパークで、ドックに帆船日本丸が係留されています。
遊歩道からだと船体は見えませんがマストがよく見えます。

 

汽車道を歩く

こちらは遊歩道に入ってすぐのところです。
左右に水面が広がっていますが、対岸がすぐ近くにあるので湾というよりは運河沿いのようです。

汽車道の遊歩道

歩道の路面の左1/3はボードウォークになっていて、そこにはかつて貨物列車が通っていたことを示すように線路が埋め込まれていました。
この線路はここから汽車道の終点まで続いています。

道の両脇に逆円錐形の線状の傘がついた柱が並んでいますが、これは電灯で夜にはクリスマスツリーの電飾のような明かりがつきます。
この上部にはスピーカーがあって時折音楽が流れていました。

 

最初のトラス橋と細長い人工島

歩き始めてほどなくすると最初のトラス橋があります。
この橋は港一号橋梁といい、明治40年(1907)にアメリカン・ブリッジ・カンパニーで製作されたものです。

港一号橋梁

 

トラス橋の鉄骨を下から覗いたところです。

港第一橋梁の鉄骨

 

トラス橋を渡ると1つ目の人工島につきます。
この島は幅が狭くて細長く、手摺のすぐ先には護岸の石組みがあります。

一番目の人工島の遊歩道

 

2番目のトラス橋と緑地

人工島の歩道を進むと2番目のトラス橋があります。
名前は港二号橋梁、連番でつけられてますね。
一号と同じくアメリカン・ブリッジ・カンパニー製で同時期に製作されたました。

橋を渡った先は2つ目の人工島で、こちらは幅が広く、みなとみらい側の土手が緑地になっています。

緑地のデッキから撮った港二号橋梁です。

港二号橋梁

 

この島の緑地は結構広々としています。

汽車道緑地

この日は天気が良かったので芝生に寝転んでる人もいました。

 

遊歩道を進むと終点のナビオス横浜が見えてきます。

2番目の人工島の遊歩道

 

3番目のトラス橋

3番目のトラス橋、港三号橋梁です。

港第三橋梁

この橋は他の2つと由来が異なり、まず北海道の夕張川橋梁と総武鉄道江戸川橋梁を転用して昭和3年(1928)に大岡川橋梁として架設され、さらにその一部が平成9年(1997)にここへ再移設されました。

 

汽車道の終点

この建物がナビオス横浜。汽車道はこのアーチ状の吹き抜けをくぐった先まで続きます。

ナビオス横浜のアーチ

このアーチは建物の6階分もある巨大なもので、汽車道とそこから赤レンガ倉庫へ続く景観を保全するためにわざわざ設けられたのだそうです。

 

アーチをくぐり抜けたすぐ先で線路は途切れ、ここが汽車道の終点です。

汽車道の終端

 

線路の続き

汽車道はここで終わりですが、線路にはまだ少し続きがあります。

汽車道の終点の向こうに赤レンガ倉庫が見えますが、そこまでの万国橋交差点と新港中央広場には線路がなく、この区間は途切れています。

ところが、赤レンガパークへ渡ると再び線路が現れます。

 

線路は赤レンガパークの敷地内を新港埠頭の方へ向かって伸びていき、敷地の一番奥には旧横浜港駅プラットホームの遺構があって、そこが終点となります。

旧横浜港駅プラットホーム

 

汽車道と周囲の景色

みなとみらい側の景色

遊歩道から湾越しにクイーンズタワーを見たところです。
並びは横浜ベイホテル東急、少し間を空けてインターコンチネンタル ホテルとコスモクロックです。

1番目の人工島からみなとみらい側を見る

 

桜木町駅方面に向かい、遊歩道からランドマークタワーを見上げたところです。

遊歩道からランドマークタワー

 

北仲通地区からの景色

湾の対岸の北仲通地区から見た港二号橋梁です。
背景にランドマークタワーとクイーンズタワー。

港二号橋梁とランドマークタワー

 

夕景

夕方、日が落ちる直前に撮った港第一橋梁です。あたりが暗くなり、逆円錐形の街路灯に明かりが灯ります。

港第一橋梁の夕景

 

緑地のデッキから撮ったランドマークタワーです。
ちょうどタワーの真後ろあたりに日が沈んでいきます。

グラデーションのかかった空にタワーのシルエットがよく映えます。

夕暮れ時に対岸のランドマークタワーを見る

 

夜の帳が下りる寸前に撮ったクイーンズタワーからコスモクロックにかけての景色。この時間になると屋形船が湾に繰り出してきます。

クイーンズタワーからコスモクロックの夕景

 

夜景

同じくクイーンズタワーからコスモクロックにかけての夜景。
水面に映り込む明かりが美しく、オススメの夜景スポットです。

クイーンズタワーからコスモクロックにかけての夜景

 

ランドマークタワーの夜景です。
このあたりも屋形船が回遊します。

ランドマークタワーの夜景

 

文化遺産

汽車道は文化遺産としても価値が高く、港一号・二号・三号橋梁および遊歩道脇の護岸(旧臨港線護岸)は横浜市の歴史的建造物に認定されています。

また経済産業省が認定する近代化産業遺産群33 の一つ「横浜港発展の歩みを物語る近代化産業遺産群」の中に、赤レンガ倉庫やドックヤードガーデンなどと併せて登録されています。

 

汽車道の紹介は以上になります。

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